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「心を亡くする」ということは

ここ茨城県では梅の開花で各地で「梅まつり」が催され、常磐線の偕楽園駅には臨時に特急が停車しています。
また卒業式シーズンでもあり新たな世界に旅立って行く若い人々を見かけますが
働く人にとっては年度末を迎え忙しい日々をすごしていることと思います。

バブル崩壊以降、寒風吹きすさむ建築業界で永年働いている私にとっては年度末の忙しさを
ここ暫く経験してなかったのですが、仕事の環境を換え新しいプロジェクトを立ち上げたせいで
先月から忙しい状態が続いています。
私の口から出る「忙しい」「疲れた~」という言葉は、家族にとっては久しぶりに聞いたようです。

IT化が進み、会社の仕組みや環境が激変して「勝ち組」「負け組」に仕分けされられる現在において
経営者や労働者にとって「暇だ~」より「忙しいよ~」と言えるのは嬉しいことなのかもしれませんね。

でも「忙しい」を連発している最近、ふと昔お世話になった先輩に言われたことを思い出しました。
『「忙」という文字は「心を亡くする」と書く、だから忙しい忙しいと言っていると仕事をこなすことを
重視して仕事の質や顧客の為という本来の目的を亡くしてしまう』という言葉でした。
多数の物件を抱え、仕事を納める為に「国民の生命と財産を守る建物を造る」という本来の使命を忘れ
構造計算書を偽造した千葉や北海道の建築士が顕著な例なのかもしれません。
by nanbu-sl | 2006-03-12 20:27 | 雑記帳
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